超音波凝固切開装置(ソノサージ)を導入しました
2012年5月23日
当院では、糸を極力使わない(体内に残さない)手術を追求し、超音波凝固切開装置を導入しました。
超音波凝固切開装置(超音波メス)とは、超音波振動により軟化した組織を溶着し、超音波振動による摩擦熱により凝固を行う装置です。具体的には従来の血管や組織を糸で結紮する方法ではなく、シール(密封)することによって止血や切開、切除を行う装置です。
- ●ソノサージを使うメリット
- 1.糸を極力使わない手術が可能となります。
- 2.縫合糸による結紮の必要回数が極力少なくなるので、手術時間・麻酔時間が
大幅に短縮され動物への負担が少なくなります。 - 3.確実な止血と切開により出血の多い腫瘍の切除にも力を発揮してくれます。
- 4.近年増加傾向にある縫合糸反応性肉芽腫の発生も回避することができます。
以上のメリットを活用し、一般的な避妊・去勢手術から腫瘍摘出術など、応用を利かせて日々の診療に役立てていきたいと考えています。
(縫合糸反応性肉芽腫とは、手術時に体内に残した糸に対する過剰な異物反応が原因となり発生します。術後数か月から数年経過後に糸の周りにしこり(肉芽腫)が形成され、状況によっては、しこりを通じて皮膚に穴まで開いてしまう非常に厄介な疾患です。)
さて、初夏を思わせる日も多くなり、半袖が快適な季節となりました。相変わらず、我が家の次女は生き物に夢中で、先日公園で捕まえたトカゲの世話に毎日一生懸命です。他にも金魚、メダカ、ドジョウ、オオクワガタとコクワガタ(無事に越冬しました)、ヤドカリ、更には、各種幼虫の飼育まで、霧吹き片手に毎日大忙しです。玄関から彼女の部屋に至るまで、水槽と飼育ケース、各種図鑑の光景は、既にマニアの領域に達しています。
長女はリボン(我が家のボストンテリア)に夢中です。リボンも長女が一番のお気に入りで、彼女が学校から帰宅するのを毎日首を長くして待っています。アイコンタクトもバッチリの仲良しコンビです。そしてこの頃の自分といえば、少し料理に凝っています。きっかけは、たまたまコンビニで見かけた簡単レシピ本でした。なんとなく手に取ってみたところ、奥さんと子供の喜ぶ顔が目に浮かび、子供と一緒に挑戦してみたところ、すっかり料理にはまってしまいました。そんな自分の意外な一面にびっくりしている今日この頃です。