冬の到来～今年も残りあと僅か～
2007年12月25日
早いもので、今年も残りあと僅かとなりました。
年々、月日の流れを早く感じます。
冬の到来と共に急増するのが、泌尿器疾患や感染症です。特に猫の泌尿器症候群は、冬場に多発する傾向にあります。排尿の異常には注意しましょう。感染症には予防接種が有効な病原もあるので未接種であれば接種することをお勧めします。
２００７年、皆様にとってはどんな年でしたか？
私にとっては、ほどよく充実した一年間となりました。
そろそろ今年一年を振り返る、そんな時期にもなったのですが、裏腹に日々バタバタしています。今、入院中の子は異物を飲み込み、腸閉塞で手術となりました。嘔吐を主訴に来院し、触診にてお腹の中に何か丸い物に触ります。レントゲンや超音波検査にて異物と確認し開腹したところ梅干の種が小腸に詰まっていました。この子は、おととしのクリスマスイブには帝王切開の手術もしています。年末になると何かあるようです。次に交通事故の子、腹壁が広範囲に破れてしまい、全ての小腸と膀胱が大腿内側に脱出してしまい、後ろ足に臓器がある状況でした。修復可能な範囲の筋肉は縫合し、欠損してしまった部位は人工物のインプラントにて修復しました。術後の経過は順調で元気に回復しています。
お腹の中は元の状態に戻り一安心ですが、あとはインプラント材への拒否反応がでないか経過観察が必要です。今日は、雌犬の膣内に発生したソフトボール大の腫瘤を切除することになりました。日々新たに色々なことが起こります。そんなこんなで師走の残りもあっという間に過ぎ去りそうです。毎年、新年の抱負とまではいかずとも、自分なりの目標・課題を考えるのですが、どんな事を思っても、願っても、無我夢中～気付けば大晦日、そんな状況の毎年です。来年も同じように時間や季節が過ぎて行く事と思いますが、どんな時でもその日・その時を大切に後悔のないよう過ごしていこう、そんな気持ちで一杯です。
行く年来る年、たまには自分自身と向かい合うのも良いものです。
皆様、良いお年を。
そが動物病院 曽我 望
